フィリピン不動産関連ニュースまとめ

フィリピンの不動産投資に関連した記事をぼちぼち紹介していきます

海外不動産投資で重要なのは間違いないパートナー探し


海外不動産投資で重要なのは間違いないパートナー探し|“超円安”に勝つ資産運用byダイヤモンドQ|ダイヤモンド・オンライン

 

海外不動産投資で重要なのは
間違いないパートナー探し

「ダイヤモンドQ」編集部
【第11回】 2014年12月16日

 

日本の将来への不安から、成長が続く新興国などの不動産投資を検討する人が増えている。しかし、知識がないまま購入しようとすれば、思わぬ落とし穴にはまる可能性がある。ダイヤモンドQ編集部が海外不動産投資の心構えを伝授する。

 「高成長しているフィリピンに投資しない人はばかです。前回のセミナーでは5人の方がマンションを購入しました。安いのは、フィリピン次期大統領が顧問に付いているからです。残りは数軒なので急いでください」

 ある個人投資家は、参加した不動産投資セミナーで、約30人の聴講者を前にまくしたてる講師の迫力に圧倒された。「200万円預けてくれれば、われわれが運用して、その運用益だけでマンションが買えますよ」としており、何か怪しい。後で分かったことだが、現地での評判も芳しくなかった。

 21世紀はアジアの世紀といわれている。日本の先行き不透明感が高まる中で、資産運用の対象に利回りの高い海外不動産が選ばれ始めている。都内ではアジアの不動産に投資するセミナーや説明会が頻繁に開かれている。

 

 不動産投資データバンクIPD発表による過去5年の平均不動産投資リターンを見ると、値下がり幅が大きかった日本に代わり、アジア諸国が高い伸び率を見せている。

 「現地に立つと、ガイドブックなどで手に入れた情報を追い越すスピードで、都市化が進んでいる。フィリピンの首都、マニラを例に取ると、活気にあふれた人と街の姿から、経済の力強さを感じ取ることができる」(市川康・フォーランドリアルティネットワークジャパン・マーケティングマネージャー)

 

 ただ、国策、国情により投資スタイルも違ってくる。

シンガポールはアジアでも群を抜いた経済先進国となっており、すでにバブルが過ぎた時期。不動産価格はもはや東京より高く、不動産投資にうまみはないといわれる。富裕層がシンガポールに脱出する流れが数年前から起きており、購入者は現地で住む目的がほとんど。

 マレーシアは日本人がロングステイしたい国として近年、人気を集めている。移住もしくはセカンドハウスとしての購入が多い。また、2014年から海外への購入規制が敷かれ、一部地域を除いては3000万円以下の物件は購入できなくなっている。

 フィリピンでは不動産購入の目的はほぼ投資。物件価格も30平方㍍で500万~600万円のものが多い。

 要注意なのは、それぞれ投資先の国によって、法律、税制、商習慣が日本とは異なっていること。また、政権交代で国策が大きく変わる可能性もある。

 

海外不動産販売は
悪質な業者が多い

 また、海外不動産は直接目にできる物件ではないため、慎重に投資したいのだが、日本で海外不動産を販売しているのは、冒頭で紹介したような悪質な業者が多い。パンフレットに「確実にもうかります」と堂々とうたっていることすらある。野放しなのは、海外不動産販売に許認可が必要ないからだ。

 では個人投資家はどうすればいいのか。自ら現地の人々と直接交渉できるだけの知識・語学力があればいいが、そうでなければ経験と実績を持った仲介業者をパートナーとして選ぶことをお勧めする。

 「まずはホームページがしっかり作られているのが前提。そして、設立年や取扱物件先現地に拠点を持っているかどうかも確認すべき。説明会で個別質問に丁寧に答えてくれるかどうかや、そのときに関連書類や契約書を見せてくれるかも重要。契約書は英文で書かれていることが多く、どこまで説明をしてくれるかもポイント」(上村真一郎・桃尾・松尾・難波法律事務所弁護士)だという。

 ダイヤモンドQ編集部は、何より実際に現地へ行ってみることをお勧めする。不動産の購入に当たって、ロケーションを確認することは基本中の基本。自分の目で確かめ、肌で感じて決めるのは当然だ。業者任せにしていたのでは、海外不動産投資は失敗に終わることが多い。

ダイヤモンド・オンライン
2014/12/16